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 4連休初日の23日、東京駅では新幹線ホームに目立った混雑はなく、出発する新幹線の車内も空席が目立った。新型コロナの感染拡大や「Go To トラベル」の対象からの都民の除外などで、出かける人たちも旅を満喫する気分とはいかないようだった。

 都内に住む女性(30)は、夫(30)と娘(1)と一緒に新潟県長岡市の実家へ向かった。新型コロナの影響で、正月以来、帰省を控えていたという。「両親も孫と会えるのを楽しみにしている。自分と夫の夏休みの都合を考えるとこのタイミングしかなかった」と話す。当初は新潟県内の観光を考えていたが、首都圏の感染者数が増えてきたため、「なるべく出歩かず、家でのんびりしようと思う」と話した。

 東京都世田谷区に住む男性(75)は親の七回忌のため、宮城県大崎市へ行くという。新型コロナの影響で5月だった予定を延期していた。「感染したら死亡のリスクがあることを考えると電車にも乗りたくないが、今回はしょうがない」と漏らした。実家の周辺は家もまばらなため、周囲の目が気になるという。「東京から来ていることが分かったら、すぐうわさになってしまう。家の掃除をして帰って来ます」

 練馬区の会社員男性(43)は、小学4年の娘(10)と一緒に長野県への旅行に出発した。「キャンセル料も戻らないので、行くことにした。娘の夏休みも短くなり、どこも行けないのはかわいそうで。ただ、行っていいのかという思いもあります」と本音を漏らした。

 新幹線が東京駅に到着しても、降りてくる人はまばらだった。山形県から商談で来たという男性(34)は「仕事でなかったら、東京に来たくなかった。なるべくホテルから出ないようにしたい」。(黒田壮吉