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 千葉市の熊谷俊人市長は22日、大幅に遅れた10万円の特別定額給付金の振り込みについて、検証結果を発表した。人員態勢など初動のミスに加え、全体計画の見通しの甘さが原因で、最大17日の前倒しが可能だったとした。

 市の給付済み世帯は9日時点で対象世帯の34%。総務省が3日現在として発表した全国平均の約8割を大きく下回っていた。

 原因の一つとしたのが人員態勢の不備。90人で週8万件の審査を済ませる予定だったが、市民から届いた申請書の開封や審査前に書類がそろっているかチェックする作業に手間取り、同2万件にとどまった。市は対応が想定を下回ることが分かってもすぐに対応をせず、人員を250人態勢にしたのは、情報を得てから9日後だった。

 もう一つは全体計画の甘さ。市は申請書の発送、審査などを一元的に行うシステムを構築。だが、開封や書類の事前チェックにかかる時間を考えると、システムの流れにこだわらずにできる作業もあったとした。

 22日現在の給付率は対象世帯の86%。熊谷市長は遅れについて謝罪したうえで、「こういう形態での給付は二度とすべきではない。国は混乱のない手法について平時から考える必要がある」と述べた。(重政紀元)