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 ミッフィーは小さい頃から私の友達でした――。オランダの絵本作家、ディック・ブルーナ(1927~2017)が描いた「ミッフィー」。今年、誕生から65周年となる。俳優の上白石萌音(かみしらいしもね)さんが22日、東京・銀座松屋で23日に始まる「ミッフィー展」(朝日新聞社主催)のオープニングイベントに出席し、トークセッションでミッフィーへの熱い思いを語った。

拡大する写真・図版ミッフィーの着ぐるみと上白石萌音さん=2020年7月22日、東京・銀座、宮代栄一撮影

 「『うさこちゃんのたんじょうび』という絵本を何度も読み返した記憶がありますし、ミッフィーの家族のぬいぐるみもありました」と幼い頃を振り返った上白石さん。「ミッフィーは不思議なうさぎさんで、表情が変わらないのに、語っているような気がします。大人になって、改めてミッフィーに触れて、なんて深みのあるキャラクターなんだろうと思いました」と語った。

 原画などが並ぶ展覧会の会場を見て、上白石さんは「作者のブルーナさんが、いかにミッフィーを大切に生み出したのか」と思ったという。「ミッフィー以前に描かれたグラフィックデザインも含め、どれも本当に温かい」

拡大する写真・図版トークセッションでミッフィー愛を語る上白石萌音さん=2020年7月22日、東京・銀座、宮代栄一撮影

 美術展が好きで、時々、展覧会に足を運ぶこともあるといい、「展覧会の醍醐(だいご)味の一つは、作者の製作過程などがわかること」と話す。「今回も下書きに感動しました。下書きの鉛筆の線にしても、単なる1本の線じゃなくて、ちょっとずつ描き足していっているのがわかるんです。原画でも縁取りの黒の線がにじんでいたり、本当に時間をかけて、一筆一筆描いていることに感動しました。小さいころから親しんできた、ミッフィーの絵がこんなふうに描かれてきたのかと思うと、とても新鮮でした」

 今回のミッフィー展のテーマは「with」。上白石さんは「私にとって、ずっと一緒にありたい存在というと、やはり故郷の鹿児島です」という。「東京へきてもう7年ぐらいが経つのですが、いまだに都会慣れができませんし、地元の言葉を聞くと元気になる」

拡大する写真・図版直筆原画などを見る上白石萌音さん=2020年7月22日、東京・銀座、宮代栄一撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて、今回は感染対策のため、入場は日時指定制での開催となる。上白石さんは「感染者が日々報告されて、不安に感じたり、心が暗くなってしまったりする人もいると思うのですが、そんな時、愛情がたくさん注がれた作品を見ると、想像以上に心が軽くなるものです」と話した。

 ミッフィー展は、23日から8月10日まで、東京・松屋銀座の8階イベントスクエアで。「with」をテーマに、ミッフィーを取り巻く家族や友達が紡いでいく物語を原画やスケッチ、創作メモなどから再現する。一般1200円など。詳細は公式サイト(https://miffy65.exhibit.jp/別ウインドウで開きます)。(編集委員・宮代栄一)

拡大する写真・図版雪が降ってくるような演出が楽しい「ゆきのひのうさこちゃん」の展示=2020年7月22日、東京・銀座、宮代栄一撮影