杉山圭子
重い病気で終末期に至った子どもや家族を支える「こどもホスピス」の建設を目標に掲げるNPO法人が、東京都内で初めて誕生した。昭島市のイベント会社経営・佐藤良絵さん(47)が立ち上げた「東京こどもホスピスプロジェクト」。早期の実現を目指し、寄付を呼びかけていく。
佐藤さんは2017年7月、長男の陸(りく)さんを骨肉腫で亡くした。高校生のときに病気がわかり、手術を受けたが完治は難しいとされ、余命宣告を受けた。旅立ったのは20歳の誕生日の3日前だった。
英国発祥の「こどもホスピス」の存在を知ったのは亡くなる1週間ほど前だ。米国に住む長女の義兄にあたる医師が見舞いに訪れ、自宅で過ごす陸さんを見て言った。「米国では各地域に子どものホスピスがあって、最後まで地域ぐるみのケアを受けて楽しく過ごせる。ここにいないで、今からでも行こうよ」と。
当時の陸さんはすでに足を動か…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:1096文字/全文:1465文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
三月のパンタシア・みあさん
今日の編集長おすすめ記事
「部長メシ」が持つ特別な意味
目利きが作ったウェブサイト
NYタイムズ世界の話題
芸術的な犬の言葉が染みる映画