特別編/みんなで「栄冠は君に輝く」
2020年は、高校野球も吹奏楽も合唱も、憧れであり、大きな目標である全国大会が中止になった。部活動に打ち込んで来た生徒のみなさんが少しでも明るい気持ちになれるように――。そんな願いを込めて、全国高校野球選手権大会の開会式が開かれるはずだった8月10日の午前10時10分に、野球、吹奏楽、合唱の現役部員のほか、卒業生をはじめ彼らにエールを送りたいすべての人たちが、それぞれの場所で、大会歌「栄冠は君に輝く」を奏で、歌いませんかと呼びかけた企画が、「みんなで『栄冠は君に輝く』」(略称「#みんなで栄冠」、朝日新聞社主催、/shimbun/eikan2020/)だ。
選手権大会の開会式・閉会式の演奏には関西吹奏楽連盟、関西合唱連盟が協力しており、「栄冠」企画参加者が合わせる「栄冠は君に輝く」の演奏動画には大阪府と兵庫県の計10高校が出演。8月初めの公開を目指し、制作が進んでいる。吹奏楽は大阪の淀川工科高校と箕面自由学園高校、兵庫の市立尼崎高校の3校が担当した。
今回の「奏でるコトバ、響くココロ」は「#みんなで栄冠」の特別編として、目標を失いかけたあなたを支えてくれた「コトバ」、「#みんなで栄冠」にかける思いを3校の部員にオザワ部長が聞きました。(敬称略)
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続けることが“才能”
8月10日の「夏の甲子園」、第102回全国高校野球選手権大会開会式で、行進曲演奏を担当するのは大阪府の高校生選抜バンドと決まっていた。
吹奏楽の名門、大阪府立淀川工科高校吹奏楽部3年の「ミサキ」こと原未紗稀は、甲子園でトランペットを吹くことを夢見ていた。
けれど、夏の甲子園は中止に。全日本吹奏楽コンクールや全日本マーチングコンテスト、吹奏楽部が予定していたたくさんのコンサートやイベントは軒並み中止となり、学校も部活も約3カ月ストップしてしまった。
ミサキはすっかりやる気をなく…
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