拡大する写真・図版灘校のオンライン文化祭の特設サイト

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 例年2日間の日程で、地域住民やOBら約2万人が訪れる私立灘中学・高校(神戸市東灘区)の文化祭が、今年はオンラインで「開催」されている。超進学校として知られる同校の生徒たちが、代々、持てる知性と感性の限りをつぎこんできた伝統の催し。工夫をこらした動画の数々が、ネット上でも「灘校パワー」を見せつけている。

 同校の文化祭はもともと今年5月2、3の両日に予定されていた。しかし今年は新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、生徒会と学校側で話し合い、3月末に中止が決まった。

 例年、部活動や同好会などの単位で出し物や展示を企画するのが常。文化祭は生徒たちが全力で取り組む同校最大のイベントで、「その年の出し物が終わると、すぐに来年の準備を始める」といわれるほどだ。

 今年も多くの部や同好会が企画を立てていた。その準備も大詰めになったところでの中止。文化祭を運営する同校文化委員会の委員長、小野由暉(ゆうき)君(高校・3年)は「このまま全てがなくなるのは嫌だ。絶対、何らかの形で表現したいと思った」という。文化祭をオンライン開催に切り替えることを生徒側から提案し、そのための特設サイトも全て自分たちで独自に設計・デザインした。「生き生きとした」を意味する「vivid」をテーマとした。

拡大する写真・図版灘校の文化祭を運営する文化委員会の主要メンバー=2020年7月17日午後4時55分、神戸市東灘区魚崎北町8丁目、武田遼撮影

 サイトでは約30団体が活動を動画で紹介。クラシック研究部によるコンサートのほか、組み立て玩具「レゴ」を愛する「レゴ同好会」が京都・八坂神社の西楼門を再現する様子などを見ることができる。さらに、レゴ同好会はサイトに拡張現実(AR)技術を組み込み、八坂神社に加え、昨年度作ったクイーン・エリザベス号の再現作品を360度、好きな角度から鑑賞できる演出も施した。

 人気番組や有名予備校の映像授業を模した「世界一受けたい灘校生の授業」は、同校生徒の有志7人がそれぞれ得意分野とする知識を数分から20分程度で披露する動画。鉄道研究部員の生徒が鉄道会社の切磋琢磨(せっさたくま)の歴史をひもといた「阪急vs阪神 ~昨日の敵は今日の友~」や、地学研究部員の生徒が金の採集方法を解説した「ゴールドラッシュ!」などがある。

拡大する写真・図版灘校のオンライン文化祭の特設サイトに紹介されている「世界一受けたい灘校生の授業」

 約60本の動画の中でも人気が高いのは、同校で「有数の頭脳派」という生徒5人がそれぞれの「論」を披露する「NED」。各界の著名人が講演する「TED」をもじったものだ。外園駿・生徒会長(高校・3年)は自らの経験をもとにリーダー論を語っている。

 オンライン文化祭では、東日本…

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