戦後日本の庶民の反骨精神を描いた映画監督の森崎東(もりさき・あずま)さんが16日に亡くなった。92歳だった。

 森崎監督と45年にわたって親交があった映画評論家の山根貞男さんは「喜劇の中に必ず怒りが入っているアマルガム(融合体)であり、ごった煮のような独特の作品を残してくれた」と言う。「それを見て、私たちは笑ったり、しんみりしたりした。まったく他に似ない、独自の道をいった監督だった」

 森崎監督は1956年に松竹に入り、助監督などを経て69年に監督デビュー。同年、「男はつらいよ」の脚本を山田洋次監督とともに書いた。シリーズ3作目の「男はつらいよ フーテンの寅」(70年)では監督を務めたが、山根さんは「森崎さんがやったから、この作品だけ空気が違う。山田洋次監督のようなほど良いところで止めておくところがなく、森崎さんは、破壊し外れていくような魅力があった」と振り返る。「いつも世にある『普通』を疑い、ひっくり返す。森崎さん自身、『世の中に波風を立てたいんです』としょっちゅう言っていましたから」

■「ちょっといいですか?」森崎…

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