スーク(市場)を通り抜け、クリークに出ると乗船場はラッシュ時間のようだった。大小様々な船が行き交う中、目を引くのはアブラと呼ばれる渡し船。現地の人の交通手段の一つで、対岸へと運んでくれる。時刻表は見当たらず、20人程度集まれば出航していた。料金はなんと1ディルハム(約30円)! 地元の人たちとアブラで過ごす数分の船旅は、ドバイに来たことをさらに実感させてくれた。
(ドバイ・ディラ)
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■旅に行った気になれる!? 写真家・葛西亜理沙さんが旅先で撮りためた素敵な瞬間をほぼ毎日(平日)お届けする連載「1日1旅」。1日1回、旅情を感じていただければ幸いです。バックナンバーはこちら
PROFILE
葛西亜理沙
フォトグラファー。
横浜生まれ。サンフランシスコ州立大学芸術学部写真学科卒業後、写真家・坂田栄一郎氏に師事。その後、独立。東京を拠点に活動。広告や雑誌などで撮影する他、個人の作品を国内外で発表している。第63回朝日広告賞入賞。第16回上野彦馬賞「九州産業大学賞」受賞。